シェパーズ・ブッシュ

昨日ロンドンに行ってきた。最終コレクションの生地を買うためである。

ロンドン中心地から少し外れた辺りにシェパーズ・ブッシュという街があり、そこには沢山のインド系生地屋があって、非常に安い。メーター当たり3ポンドは安いから、5メーターも買うと交通費の元が取れるのだ。

シェパーズ・ブッシュは地下鉄セントラルラインまたはハマースミス&シティラインでノッティングヒルゲートから二駅、或いはハマースミスの隣で、中心部から少し西のゾーン2圏内にある。移民の多い下町だが、いわゆるイーストエンドよりは治安も雰囲気も良い。家賃はその分高いのだろうが。

行き付けの店では私と同じファッション学生がコレクションの生地を物色していて大混雑。インド人のおじさんは何やらカンツォーネのようなものをうなりながら上機嫌で相手をしてくれ、ウール、シルクなど20メーター以上、160ポンド強購入した。これで済む訳ではないが、モデル6体、11着分の材料費として3万円位は安い。いや、材料費をケチり過ぎているんじゃないかとちょっと不安にもなっている。素材選定も評価のうちなのだから。

安い鉄道便を選んだため、5時起きで出掛けたので、買物を終えた午後1時過ぎには疲労困憊、20メーターの生地の重さたるやすさまじく、今回のロンドン行きは観光どころでは無かった。帰りの列車は午後9:30、深夜をまわってようやくノッツにたどり着いたのであった。