スメタナ・ホール

megumimaginery2006-01-07

今回の旅では、グルメをしないかわりにコンサートに贅沢をした。深夜に到着した初日を除き、5夜、毎晩コンサートに行ったのだ。


晦日にはスメタナ・ホールでガーシュインを聴いた。因みにガーシュインは「ガーシウイン」というように発音し、日本流に発音すると誰もわかってくれない。


スメタナ・ホールは1907年頃建てられたアールヌーヴォーの建物で、庶民的、天井の多数の丸電球は下手をするとキャバレーのように見えなくもない。実際、竣工直後には批判もあったようだ。しかし、その庶民的なところが良い。この街のコンサートホールとしてはドイツ人専用に作られたルドルフィヌムのメインホール、ドヴォルザークホールはもうひとつの代表だが、新古典主義のちょっとお高く止まった、英国風に言うならば「ポッシュ」な感じである。


約3000円の一番安いチケットで2階席を取ったが、ひとたび演奏が始まると、音響の美しさに息を呑んだ。15人位の弦楽器とドラムにトランペットソロが入る編成だったが、2階に席を取ったことに感謝した。


本当はここでフルオーケストラの「モルダウ」を聴きたかったが、夢はついえた。そういうプログラムもあったのだが、たまたまその日はルドルフィヌムの小ホールに行っていたのだ。自分の「ポッシュ」な行動に後から気付いて地団駄踏んだが、弦楽アンサンブルにハープの編成でとりあえず「モルダウ」を聴くことは出来たのだった。