プラハ - 新市街のロトゥンダ

megumimaginery2006-01-06

今回の旅は適切なガイドブックが無いまま、英語のパンフレットとチェコ語の本も翻訳ものの日本語の冊子を手掛かりに回った。一番困ったことは、チェコ語、日本語、英語表記がそれぞれ異なり、どれがどれだかわからなくなることだった。日本語では、外来語は基本的にそれぞれの国の言葉をそのまま音読みするが、英語やその他の外国語では他国の地名等にももちゃんと翻訳した自国語を持っている。チェコの通貨はコルナと言うが、英語ではクラウン、カレル橋はチャールズ橋、「モルダウ川」はドイツ語で、チェコ語では「ヴルタヴァ」と言う。


しかしガイドブックに頼らないことで、観光客の全くいない素顔の街を見ることが出来た。ロトゥンダとは、11世紀頃のロマネスク様式の円筒形の礼拝堂で、1000年近く前のこの様式のものがこの街にはあちこちに残っている。これは新市街のカレル広場の近くにあるものである。


カレル広場はチェコで最も偉大な王カレル四世が新市街を開いた時に作った広場だが、今やヴァーツラフ広場にお株を奪われている。それにしても、「新」市街の建設は1300年代のことなのだ。エジンバラニュータウン1800年代のものだが、ここはその古さ、意味からして全く異なるものだ。


夏場はこの辺りまで観光客で溢れ返るのだろうが、ここを訪ねた時には地元の女性が一人通りかかっただけであった。この近くのカフェに入ってコーヒーを飲んだら34コルナ、
180円位で、旧市街のカフェと余り変わらなかった。