アメイジング・グレイス

megumimaginery2005-12-12

午後6時、テスコに行くと、「アメイジング・グレイス」が流れていた。かなり大きな音である。前を歩いていたおばさんが、合わせて歌っていた。かなりソウルフルに。


アメイジング・グレイスかあ、クリスマスだなあ、と思っていると、またもや、別のおばさんが歌っている。この人、ハスキーボイスが渇れそうになっていた。


ちょっと、BGMにしては大きすぎるな、と思って気がついた。この国ではBGMってものが無いよなあ。テスコでも、業務用アナウンス、閉店のお知らせが流れる位で、それでもこの国ではうるさいほうだ。


駅でも、ショッピングセンターでも、いらないアナウンスや音がしないのは良いことだ。日本はお客を甘やかしすぎ、お節介だと言われ、そのため、ヨーロッパの駅ではアナウンスが無いので乗り遅れに注意しなさいなんて、大抵のガイドブックに書いてある。


それでも、日本の信号に、聴覚障害者用の音が流されるのは良いことだと思う。以前アメリカ人の女性を日本で案内した時に誉められた。こちらでも、一度位は見かけたことがあるが、ブザーかサイレンのようで、日本のように洗練されてはいなかった。


ロンドンの地下鉄では「ホームと電車の幅が広くあいておりますのでご注意下さい」というアナウンスが「マインド・ザ・ギャップ!」と無愛想に怒鳴られる。土産物のTシャツにプリントまでされている名台詞だ。