ロンのティーポット
マーガレットの夫君ロンは紅茶を愛飲していて、私の知り得る限り最も伝統的な喫茶習慣を守っている。
昨夜お邪魔した時、卒論用に紅茶のセッティングを撮影させてもらった。ポットはソフトボール大のアルミニウム製で、カップ2杯分取れるという。
日本では見たことがないが、アルミニウムのポットはポピュラーなんだそうである。茶渋を取り除かないでいると、段々紅茶が美味しくなっていくのだそうだ。ある時このポットを旅行に持って行ったところ、ホテルのメイドが部屋の掃除のついでにポットを洗ってくれたのは良いが、「大事な」茶渋まですっかり洗い落してしまったので、以後滞在中、ポットは隠しておかなくちゃならなかった、とロンは笑っていた。
写真のポットは、普段愛用しているものと同型で、エリザベス女王の前の王様が彼らの街の工場を視察に訪れた時に記念に作られたもので、「Royal Visit」と刻んである。使用中のポットは35年程前に数ポンドで買ったが、記念のポットは古道具屋で60ペンスで手にいれたとのことだ。
茶葉は大手スーパー「セインズベリー」のティーバッグをばらして、茶匙で適量に図り直すとのこと。ポットのカバー「ティーコジー」は最近マーガレットの友人が編んでくれたスペアを含めて3つ見せて貰った。
因みにマーガレットはコーヒー党である。