ドイツのクリスマスマーケット

megumimaginery2005-11-25

11月半ばからマーケット広場にドイツのクリスマスマーケットが来ている。ドイツなので、ビールやソーセージの屋台は勿論、クリスマスグッズやお菓子の屋台などがずらりと店を並べている。


先日ドイツを旅行した時、ニュルンベルクの街で出合った収獲祭のマーケットとそっくりである。この、陽気なドイツのマーケットは、ヨーロッパ中で人気があるのだろう。


さて、このドイツマーケットの目玉は、ホットワイン「グリューヴァイン」の屋台だろう。赤ワインを温めて、スパイス等で味をつけたものは、冬のヨーロッパでは本当に身体が暖まる。これはドイツのものだが、イギリスにも「マルドワイン」という、良く似たものがある。て、教会のクリスマスの集いに行くと振る舞われ、私はアルコールに弱い質で、ほろ良い機嫌で十字架とか聖人のステンドグラスを眺めるという、いささか不謹慎な経験をしたことがある。


このグリューヴァイン、一杯2ポンド50ペンス(約500円)なのだが、クリスマス模様のマグカップに注がれて出てきて、そのカップデポジット代の2ポンドと合わせて4ポンド50ペンス払わなければいけない。飲み終わってカップを返すと2ポンドのデポジットが返って来るのである。カップは気に入れば持ち帰っても良い。この制度、ドイツでは当たり前で、屋台のビールでも気のきいたグラスやジョッキで出てきて気分の良いものであった。


それらを含めて、ここにはそっくりドイツがやって来ている。いや一つだけ違う事がある。「ポンド」と「ユーロ」の違いだ。件のグリューヴァイン、ドイツでは2ユーロ50セント位だと思う。ソーセージの値段もプレッツェルの値段も、額面の数字はほぼ同じで、単位通貨が異なっている。イギリスの異様な物価の高さを思い知らされる。EUは総じて物価が高いが、ユーロに参加していない分、イギリツの物価は更に高い。このまま行くと、この国の国際競争力に影響するんではないか、と老婆心ながら心配になって来るのである。