セント・ジェームス・ストリート

私の住んでいるセント・ジェームズ・ストリートはメイド・マリアン・ウェイという大通りに分断されていて、私の下宿はノッティンガム城に近い坂の上、そしてマーケット広場に近い坂の下に写真のような花屋や昼食を提供するカフェテリア、クラブやパブなどが立ち並んでいる。

マーケット広場から続くこの通りは石畳で、非常に魅力的な店が立ち並んでいるにもかかわらず、何だかうす汚い印象を受ける。クラブとフィッシュ・アンド・チップス屋があって、朝はクラブ帰りの若者が食い散らかしたチップスの残骸が散乱し、彼らの吐瀉物すら散在している。ハトがそれらに群がっている。パブやクラブの裏口がいくつかあり、ビールや荷物の搬入でしょっ中道が塞がっているのも原因だろう。

この通りはマーケット広場から城へ抜けるメインストリートから数本外れたところにあり、また、メイド・マリアン・ウェイは新しく作られたバイパス道路でモダニズム様式のビルやシティホテル等が立ち並ぶ、ちょっと場末に位置している。

ほんの少し手を加えれば、この通りは魅力的な小路になると思うのだが、今のところ誰もおかまいなしである。そうするにはお金と規則が必要だが、そこまでする必然性が無いからだ。私が市長になったら、ここを少し綺麗にするのにな、といつも思う。折角可愛い空気も漂っているのに、もったいない。