これは何に見えますか?

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卒論とコンテストの締め切りが重なって、大変な思いをしている。片やエジプト、片やアフタヌーンティについて、自分独自の視点で捉えて、かつそれをわかりやすく視覚的に伝えなければならない。

ファッションデザイン学科では、この学期はコンテストに応募していき、後半の学期、即ち半年で卒業制作を仕上げる。他の学科では1年かけて卒業制作にかかるのだそうだが、ファッション学科は業界の早いサイクルにあわせられるよう春夏-秋冬という単位を身体に叩きこまれるのだ。


一方、卒業論文は、ヴィジュアルプロダクトという形式を選択していて、1000語の内容説明文とヴィジュアルプロダクトを作成する。自分の伝えたいことを視覚的に表現し、捕捉の説明文を添付する訳だ。5000語の論文という形式もあり、普通の人はこちらを選択する。僅か1000語と視覚資料で5000語の論文のクオリティを実現するのは難しい。


いずれも、自分の頭の中に浮かんだ像を、視覚的に伝えなければならない。言葉が不自由な分、視覚に訴えて行けるのは有難いのだが、言葉以上に選択範囲が広いので、日々苦労の連続である。いや、デザインというものはそういうものなのだろう。


という訳で自分の思い、或いは洋服のデザインのモチーフになるものを探して、常時デジカメを携帯している。写真の謎解きをしよう。教会の片隅に積み上げてあったサイドテーブルだ。ちょっとレトロで可愛らしいデザインなのだが、逆さまにしてみると、何だか王様の王冠のように見えませんか?