転籍しなければならないかもしれない

megumimaginery2006-10-16

今やろうとしている勉強は、フェアトレード・ファッションである。今大学院のファッションデザイン学科で、「個別プロジェクト」専攻という形で在籍しているのだが、教授から「デザインマネジメント」学科へ転籍するように言われている。


もともと、フェアトレードという概念はさまざまな側面を盛り込んだ「学際的な」事案で、従来の専攻の枠組みでは捉えきれないと思い「個別プロジェクト」を選択していたのだが、それなら今年新設された「デザインマネジメント」学科のほうが適切だ、ということのようだ。


大きな違いは、デザインなら修士プロジェクトがコレクションなのだが、マネジメントだと15000語の論文になる。デザインを学んで来たものには悲しい決断になる。しかし、指導者として、デザインの教授がフェアトレードとしての妥当性について指導、評価出来ないということになるんだろうと思う。実際、学校が始まってから、自分に必要な知識が全く得られないでいるように感じ、何よりクラスで孤立しているように感じていた。ファッションという勉強はイメージとは裏腹に地味で保守的で、また優等生的でもある。私個人としてはちょっとウマが合わない所があるのは、ノッティンガムの学部時代から感じていたことだ。


ゆくゆくは、ファッションだけにとらわれず、開発途上国の子供達のアーティスティックな可能性を育成して、「アートは地球を救う」みたいな、全く新しい価値の創造をしたいと思っている。そのためにはデザインマネジメントという概念はとても大切だ。


私はデザインも縫うのも大好きで、間違いなくクリエイティブサイドの人間だ。でも、フェアトレードは天から「お前がやりなさい」という言葉が降りてきたと思っている。せめて、修士号プロジェクトはコレクションにさせてくださいと先生達に交渉しよう。