レスター

megumimaginery2006-02-26

コレクションの生地を買いに列車で30分程南にある街レスターのマーケットに行った。


ノッテインガムには意外に良い生地屋が無い。そもそも、町中に良いマーケットが無いのだ。ショッピングセンター、ヴィクトリアセンターの2階に常設のマーケットがあるが、数も少なく、値段も高い。生地屋はインド系が2軒だけあって、小ロットで買うとものすごく愛想が悪いので、敬遠している。しかもあまり安くない。


レスターのマーケットは街の中心の広場に常設、仮設合わせて野菜を中心に多くの店がひしめき合っている。生地屋は都合3軒、うち1軒がイギリス人経営の店であった。


今回は上質のウールを探している。インド系の生地屋は絹に強いがウールはあまりないのだ。そもそも、イギリスでは絹よりウールの方が高価である。ウールはスーツを作る生地だから自宅で手作りする人が少ないということが、小売で安いものが手に入りにくい理由だろう。インド人は手作りを良くするようである、彼らの衣服は身体に巻付けるだけのような形なので作り安いからだと思う。今まであまりウールを使ってこなかったので、知見が無くて、あちこち探し回っている訳である。このイギリス人の店のウールの品揃えはなかなか良く、店員の愛想も良かった。学生だと言ったら、安値でサンプルを分けてくれた。この街には大学が2つあるので、学生が買いに来るのだろう。


さて、レスターはノッティンガムに比べて大人の街という感じがする。ノッツは街の中心マーケットスクエアが日本のヤンキーといった感じの子供に占拠されて、夜になれば大学生が泥酔して徘徊し、犯罪も多い。レスターは小さい街ということもあるが、殺伐とした感じが無い。街が平らで、各ストリートが繋がって中心をなしていて、場末とか盲点になるところが無いからかもしれない。


逆に、ノッティンガムのそういう暗部は中世城廓都市の名残であり、それが無くなったら、味気無くなってしまうのかもしれないが。