ゴミ事情、セキュリティ事情

megumimaginery2005-11-18

ノッティンガムに来たとき、街がゴミだらけなのに閉口した。ヨーロッパの街は総じて汚い。汚いという事実より、人々-その殆どが若者だが-が平気でゴミを捨てながら道を歩いている姿に落胆したものだった。


ゴミは定期的に回収に来る。頻度はよくわからないが、ウチの下宿には毎週火曜日にやって来る。写真のようなゴミ箱で、分別はされていない。


街はしょっ中清掃車が巡廻している。かつてダブリンの街中に宿泊した際、毎朝4時頃清掃車が轟音を立てて巡廻して来るのに悩まされたことがある。


ロンドンでは、テロ対策のために全ての駅からゴミ箱が撤去されていて、ゴミは清掃人に手渡さないといけない。その分、人件費もかさむだろうになあ、と心配したりもする。


日本人なら、ゴミを捨てたら、それを片付けるために一仕事増え、費用がかかるから、捨てないでおこう、というような意識が働くと思うのだが、こちらでは、ゴミは清掃専門家が片付けるから捨てたってかまわない、という認識が一般的なようだ。セキュリティにしても、警備員が居るから安全で、居ない所での安全の保証は出来無い、という考えかたをする。


基本的に他人を信用しない考え方で、清潔と安全にはお金がかかる、ということである。ここは決して人件費の安い国では無い。それでも、これらの職業に就いている人は殆どが移民と労働者階級なので、貧富の差は日本と比べたら格段に大きいのだろうと思う。自分達でゴミを出さないようにしたり、自分達で治安を維持しようとしたら、彼らの仕事が無くなってしまうかもしれないのだ。