曇り空も、イギリスらしくて安心したりする

megumimaginery2005-11-05

ここ2日程、寒い日々が続いている。曇り空はどんよりと重く、でもそれが赤煉瓦の建物をかえって引き立ているようだ。


霧の都ロンドン」とはよく言うが、ロンドン在住でない私は霧のロンドンを見たことがない。霧は多分冬場のテムズ川の川霧と、産業革命時代の煤煙によるものだと思う。ターナーのぼやっとした色彩は、煤煙混じりの川霧の仕業と考えるとちょっとぞっとしない。


今日のノッティンガムは霧は出ていないが、灰色の世界である。この町は産業革命 によって勃興し、その後廃れてしまた町の一つである。私の持論では、リヴァプールグラスゴーなどは、産業革命後荒廃したが、最近の再開発で綺麗になった。ノッティンガムはその前段階で、最近トラムの新設など再開発が始まり、10年後位にはきれいな町になっているだろうと思っている。


それでも、灰色の空をバックに、コートの衿を立てる人びと、普段より鮮やかに見える場末の赤煉瓦の建物こそ「これぞイギリス」とノスタルジックな気分にもなるのである。