フリーダ・カーロの絵は小さかった

megumimaginery2005-10-23

この夏、テートモダンではフリーダ・カーロ展をやっていた。大作「二人のフリーダ」を始めおなじみの作品に水彩画など、イギリスで見られたのはラッキーだった。さて、胸を打たれたのは「絵が小さかった」こと。彼女の生涯はポリオの罹患、交通事故とその後遺症による数十回に渡る手術と、痛みに悩まされ続けるものであり、実際に絵を画く作業は相当苦痛を伴ったものと思われる。絵のインパクトが強いので、現物も大きいような気がしていたが、小さな絵を画くだけで精一杯だったのだろう。実際の絵の小ささに、彼女の苛酷な運命、それを芸術に昇華させた情念を見せつけられて、ぶんなぐられるような想いをしたのであった。しかし、この想い、学校で先生に一生懸命伝えたのだが、理解してはもらえなかったようだ。