北ドイツ

megumimaginery2005-10-01

ドイツと言えば、ロマンチック街道とかライン川とか中南部が脚光を浴びるが、北ドイツも良かった。人がびっくりするほど親切なのだ。とおりがかりの人同士はじめるすぐ話しはじめるし、私にも強引にドイツ語で話かけて来る(笑)。ハーメルンでは名物のねずみのパン細工を、見知らぬひとが私に買い与えてくれたりした。何となく北欧に近い感じで欝蒼とした森というイメージではないが、教会も目貫き通りの建物もやたらと大きい。いぶしたようなタイル貼の建物が北部の建物の特徴で、リューベックの市庁舎は風抜きの穴があいている。訪れたのが初秋だったので良い天気だったが、冬場は厳しい気候なのだろう。ただ、残念だったのは、他の町のようにハイストリート(ショッピング街)と旧市街が別れておらず、この街の自慢の市庁舎や教会がショッピング街に取り巻かれて息苦しそうに見えたことだ。そしてその中心の広場ではヴァイキング ヒッピーといった感じの若者が屋台で豚も丸焼きを売っていたり、毛皮やプリミティヴなアクセサリーを売ったりしている様は、荒振る海賊共の流儀に則りおよそドイツ的なものでは無く、逆に「ドイツ的なるもの」とは、先端デザインであれメルヘンちっくなかわいらしいものであれ、「洗煉されたもの」なりと再確認したものである。