厄日

megumimaginery2006-08-05

部屋探しの日々が続く。目下、南ロンドンのカンバウェルにあるロンドン大学の寮に仮居して毎日街を歩き回っている。


最寄りの鉄道駅は写真のデンマークヒル。この辺り、地下鉄は通っていない。一般的に南ロンドンは治安が悪いと言われるが、この辺りは高級住宅街だ。しかし、ほんの少し下に下ると、黒人だらけの下町になる。


この写真を撮った直後に黒人のおじいさんに声をかけられた。離れた所に一人で座っていたそのおじいさんの前を通りかかった時に「どこから来た、中国か」等と問われたが、無視した、先日、寸借詐欺に声をかけられていたからだ。再び彼の前を通らなければならなくなって、唾でも吐きかけられるかと思ったら、罵られた。



もしも私が白人だったらこんなことは無い。人種差別をするのは嫌だが、こういうことは多いのだ。黒人街に罪は無い。でも、私が黄色いからというだけの理由で、ちょっかいを出すような人が居ない街だってあるのだ。


インターネットカフェに居る訳だが、隣に座った青年がネットで電話をする。物凄い大声で、いらいらする。フランス語で、アルジェリア系のルックスである。


この世知辛いロンドンの街で、私を困らせる人々の幸せを目指して、フェアトレードの勉強をするのだ。いつもいつも自ら進んで茨の道を突き進む羽目になってしまう自分の性分を呪ってみようともするのだが、こればかりは仕方が無い。そこに道があるから進む、ただそれだけなのだ。