ロンドン博物館

megumimaginery2006-02-20

セントポール寺院から5分程北に上がるとロンドン博物館がある。


比較的新しい博物館のようで、ガイドブックにも余り載っていないが、ロンドンの歴史を先史時代から現代まで通して展示してあり、ロンドンの大火とか、ペストの流行など、今まで知らなかったロンドンの歴史、モニュメント(大火記念塔)やロンドンの幽霊話の背景がわかって面白かった。


どちらかというと、子供の教育用に作られた展示が多く、その展示手法も古典的なものであったが、大人の私にも楽しめた。他にもカップルや若者、中年のおじさんなどが社会科見学的な展示を楽しんで見ているのが印象的であった。


モダンな建物の中に古典的な展示がしてあることによって、博物館に対する「辛気くさい」とか、「学童向け」といったイメージが実は単なる先入観でしかないのだな、と思った訳である。


入口のホールにはロンドンのゲイ・パレードについての展示があり、地下の特別展はジャマイカ系移民向け雑誌の企画になるジャマイカ系住民によるアートについてのものであった。


石器時代からオースティンのタクシーに至る伝統的なロンドンと、性的、民族的多様性を受け入れるコスモポリタンであるロンドンを融合して見せようという、キュレーター達の意気込みが感じられて好感を持ったのだった。