紅葉とスケッチブック

megumimaginery2005-10-31

ヨーロッパの紅葉は主に黄色くなる。パリの公園も、ライプチヒの公団アパートの庭も黄色くなっていた。

ノッティンガムでも落葉が目立って来た。この時期は学期の始めで、大抵今期のプロジェクトのアイデア・リサーチをしているので、アイデアのモチーフとして落ち葉をスケッチブックに貼り付けることを、結局毎年やっていたりする。クラスメートのスケッチブックにも貼ってあるのを発見したりもする。

スケッチブックとは、イギリスの美術教育に特徴的なもので、何でも思いついたアイデアや気になった物を、スケッチブックに貼り付けたり、書き込んで、そこからアイデアを発展させていくものである。モチーフとモチーフの間には何らかの発展的なリンクが必要で、只のスクラップブックではいけない。

日本人にとってはこの概念は未知のものなので、日本人学生は皆これに悪戦苦闘する。いっぽう、イギリス人学生はどんな人でもとても独創的なものを作ってくる。

黄色い落ち葉からだったら、秋→老い→死→収獲→黄色→バナナ→ジャマイカ→移民→子供→てのひら→落ち葉の形、なんて発展することもあるでしょう。