幸せの王子

megumimaginery2005-10-12

いわずと知れたオスカーワイルドの短編。金めっきの王子様は、自身のうわべに貼ってある金と宝石を貧しいものに与えて死んでしまう、日本では道徳の教科書でお目にかかるお話です。ワイルドはお墓の下でびっくりしていることだろう。さて、この王子様はベルリン郊外のポツダムにあるサンスーシ宮殿から来たことをご存知でしたか?サンスーシ(無憂)の宮殿はプロイセンのフリードリヒII世が建てた離宮、かのノイシュヴァンシュタイン城と同じく王様のゴージャスな引き篭もり城です。フリードリヒ王は自身の愛犬にしか心を開けず、その死後は愛犬と共に葬って欲しいと遺言したが、まずは王家の教会の地下墓地に、その後第二次世界大戦中はロシア軍の略奪を嫌って炭坑に隠われたりした挙句、1991年にようやく愛犬と共にサンスーシ宮殿に眠ることが出来たのだそうだ。王の墓の写真を掲載します。横に彼の愛犬11匹の11個の墓石が並んでいました。